技術記事 / 機械製図の基礎:寸法・尺度・投影法

機械製図の基礎:寸法・尺度・投影法

機械製図は、線や文字を用いて製品の内外形状を正確に表す方法です。図面には各方向の投影図や断面図を示し、重要な箇所には公差を記入します。

機械製図の基本事項:


● 単位と尺度
機械図面では通常、長さの単位にmmを使用します。インチなど別の単位を用いる場合は、図面上に明記します。
● 図枠の設定
台湾の国家規格(CNS)では、A4(210×297)/A3(297×420)の図枠余白は通常10 mm、綴じ代を設ける場合は左側25 mmとします。
● 尺度の選択
尺度は用紙と部品の大きさに応じて選びます。基本は1:1ですが、必要に応じて縮尺(1:2、1:5、1:10、1:20など)または倍尺(2:1、5:1、10:1、20:1など)を使用します。
● 表題欄
表題欄の内容は組織によって異なります。一般には、品名、図面番号、会社名、設計者・製図者・検図者・承認者、日付、投影法(第一角法/第三角法)、尺度などを記載します。
● 投影法
代表的な投影法は第一角法と第三角法で、採用方法は国や規格により異なります。
第一角法:欧州の多くの国。
第三角法:米国。
両方を使用:中国、台湾(主に第三角法)、日本、国際規格(ISO)、英国。
第一角法:

投影面は物体の後方にあります。
配置は「観察者」→「物体」→「投影面」です。 第一角法の記号:
第三角法:

投影面は物体の手前にあります。
配置は「観察者」→「投影面」→「物体」です。 第三角法の記号:
● 実際の図面例

現在は3D CADの普及により、識別しやすい立体図を併記することも増えています。加工者は図面寸法に従って製作し、はめあいや組付けに関係する重要寸法は公差を確認します。たとえば厚さ15 mmに±0.05の公差がある場合、その精度を確保するため加工工程が変わることがあります。
右下の記載例:1. 普通公差 2. 尺度 3. 単位 4. 材質 5. 表面処理 6. 投影法。